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「こんな力持ってるのって緑色した巨人だけだと思うよ」
「実際に居ねえだろ」
とりあえずこの場がまとまりかけてくる
音は真っ二つになったテーブルを部屋の隅に移動させる
志保はゴミ箱の中のティッシュの匂いを嗅ぐ
未来はチョコレートを食べる
音は元の位置に戻らない
志保はティッシュの量が多い事に気づく
未来はチョコレートを食べる
音は窓からパリーン!!と音を立てながら窓を割って部屋から出る
音は思い出した
志保は思った
未来は考えた
『ここ二階だ』
『このくだりはなんなんだ…』
『チョコレートうまい』
グシャ!!
ピーポー、ピーポー
「は!?、……なんだ夢か」
「もぉ~音きゅん、そんなことないよ♪」
「うわぁ~、悪夢だ」
目を覚ますとベッドで横たわっていた
なんで?
まぁ……いいか
いつもなら天井が見える筈なのだが、一人の女性の顔がものすごい近くにある
ザックリとした感じでだいたい距離は50cm
「顔………近い」
「あぁー、ごめんね」
女性は顔を赤くしながらちょっと悲しげな顔で音から離れる
それで、今は何故か志保の家に居るのか
何故志保のベッドで下半身がスースーしながら横たわっているか
「さてと、まずは話をしようか」
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