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「ごめんな??誠龍。パパもぅ置いていかないからな。」
『うんっ。ママぁ、今日のご飯はなぁに??』
誠龍はもぅ全く気にしていないようで、薫に今日の夜ご飯を聞いた。
「今日はー。誠龍と愛が大好きなーっ……」
『「オムライスっ」』
誠龍と愛が声を合わせて薫の言葉を遮ると薫はにっこり笑って正解っと答えた。
その返事を聞いて2人仲良く手を繋いではリビングへ駆けていき、良春と薫は愛らしいその後ろ姿を少し見つめた後、
顔を見合せ―――――笑った。
3月の東京。
玄関には、桜の花びらが落ちていた。
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