4人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
そのネコの逃げ足は、
ものすごい速さで
私も着いて行くのが やっとだった。
人間たちの姿が見えなくなるのを確認すると
そのネコは 立ち止まり。
「危ない 危ない！ もう少しで 捕まるとこだったぜ！」
捕まるって？
なんで？
此処は私たちのパラダイスじゃないの？
「パラダイス？
昔はな・・・
ここに来れば なんとかなるってんで あちこちから 人間様に捨てられたネコが集まってきたよ。
でもな 集まりすぎたんだよ・・・」
集まりすぎたって・・・？ 町なかに 私たちの仲間は見えないじゃない！
「何 言ってんだか
ほら あそこ！
あっちに こっち！ そして向こうにも。」
私はそのネコが見る方を良く見てみる・・・
すると、
あっちにもこっちにも ネコが隠れるように 潜んでいたのだ。
最初のコメントを投稿しよう！