不如帰

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俺は特急の中で焦る気持を落ち着かせようと、音楽を聴いた。 何曲目かに流れたOne more love wayというジャズの曲は俺にとって忘れられない一曲となっている。 死んだお爺様が暇さえあればこの曲を聴いていて、俺がジャズに興味を持ったのはそれがきっかけだった。よく中島もこの曲をトランペットで練習していた。結局うまく吹けなかったようだが… また、別れた彼女である悠美と初めて出会ったカフェでもこの曲がかかっていた。 忘れたくても忘れられない思い出の曲だ。
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