不如帰

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人混みを掻き分けて進んでいくと、「おめでとう」「お幸せに」という声が聞こえてきた。俺はその声を頼りに更に進んだ。 見ると大きな人の輪ができている。その中心には中島と… 中島と… な、なかじ…ま…と… ………悠美? 何故だ?なぜ俺の元彼女の悠美が中島と… 中島と悠美を会わせたこともないし、互いに写真すら見せたこともないのに。 信じ難いその光景を俺は受け入れられず、思わず大声で叫んでいた。 「悠美、悠美なのか?」
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