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『あら、別れたあなたには私が誰と一緒にいようともう関係無いことだわ。』
交際していた頃には見たことのない冷たい表情で吐き捨てる様に悠美は言った。
「これはどういうことなんだ!」
俺は中島に喰ってかかった。しかし、中島は冷静に言い放った。
『まぁ要するに復讐だ、子供の頃から俺を侮辱し続けたお前に対しての。』
「何を言っている?俺は…」
俺の言葉を遮る様に中島は吼えた。
『お前は秀才で俺は落ちこぼれ、お前は大人しくて俺は暴れ者、お前は金持ちのご子息で俺は貧乏人のドラ息子、全ての面で友達から社会から…親にすら差別の眼差しと扱いを受けてきたんだッ!』
「なぜだ?昔言ってくれたじゃないか、ずっと親友でいようって。」
『そうだ。復讐するにはお前の近くにいる必要があるからな。』
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