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中島とは小学校入学以来の親友で、昔から粗暴な性格だったが不思議とウマが合った。
高校まで同じ学校で学んだ後はバラバラな道を歩みながらも連絡は取り合っていた。
今回中島は総合商社のアメリカ支店長という肩書きを得て、エリートコースに乗り約束された明るい未来へ翔たいて行こうとしていた。
惨めな俺とは大違いだ。
どちらかというと中島は幼少時代はあまり頭の切れるタイプではなく、体力と執念で物事を解決する男だった。
ひ弱な体質で本を読みふけっていたおかげで平均以上の成績を修めていた俺と連んでいたのは、相互補完の良好な関係が築けていたからなのかもしれない。
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