述懐

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小学校低学年の時、俺と中島は子供ながらの冒険心からか、まだ見ぬ隣町へと自転車を走らせた。 知らない道を走り、知らない橋を超え、数時間かかって隣町に辿り着いた。 ちょうど新年明けの冬休みで、財布の中はお年玉で溢れかえっていたこともあり、おもちゃを買って帰ることにした。 玩具店を探すものの、勝手知らぬ隣町、道に迷って狭い路地に入り込んでしまった。 すると前方に見るからに不良といういでたちの三人の中学生らしき男達が地べたに座りこみ漫画を読んでいた。
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