里心

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翌日俺は東京のマンションを後にして、生まれ育った茨城県へと向かった。 アメリカへ旅立ってしまう中島との昔を思い出したことと、交際していた女性と別れた寂しさとで心の寄りどころを得たかったから。 懐かしい風景だった。昔とは所々違ってはいるが、雰囲気や町の匂いは変わってはいなかった。 まず、俺の生家へ。といっても両親は既に亡くなっていて、家と土地は既に処分していた。 駅から5分ほど歩くとお隣の教会が見えてきた。 そして、約800坪ほどあった元生家は丸ごとスーパーマーケットへと姿を変えていた。
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