第一章

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限りなく広がる砂漠 ストラタ その首都であるユ・リベルテのとある屋敷 オズウェル家 母譲りの青髪の青年が自分の部屋の窓から外を眺めていた。 いや、眺めていたて言うよりは何かを待っているようだった。 どれほど待っているのだろう。 数時間ずっと窓の前で椅子に座っているのだ。 しかし青年はあきらめた様子で窓を閉めようとしたとき、 風に揺られながらまるでシャボン玉のような球体の鳥がこちらに飛んできたのだ。 青年はそれをみるなり閉めかけていた窓を勢い良く開け、手に持っていた機械をその鳥にむけた。 すると鳥はその機械に止まり、文字が浮かび上がってきた。 どうやら通信機のようだ。
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