好き?嫌い?

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月乃は直感した。 (放課後デート来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!) 「空いてる空いてる!!ポッカリスカスカ空洞だよ!」 興奮し過ぎて、訳のわからない事を口走った。 その様子にちょっと呆気に取られた小堺はすぐに我に帰り、 「放課後空いてるの!?」 目を輝かせて、胸の前で手を組んで月乃に近付く。 次から次へと襲いかかるハッピーな展開に、もう月乃はオーバーヒート寸前。血圧が上がりすぎて血管が切れてしまいそうだと内心心配する。 が、その心配よりも、 「空いてるよ!全然大丈夫!」 今はこの状況に食い付く。もう周りは見えていない。見えているのは小堺のみ。 「じゃあ、今日の放課後、どこかでお話しない?月乃くん面白いから、もっとお話したくて」 (デェェェトォォォオオオオオ!!!!!) ―バフンッ! ついにオーバーヒートし、月乃は真っ赤っかな顔をして後ろに倒れた。 それからしばらくして、ようやく月乃が目を覚ます。 小堺に膝枕された状態で。 「キャウッ!」 ―ボフンッ!! 二度目。
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