184人が本棚に入れています
本棚に追加
月乃は直感した。
(放課後デート来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!)
「空いてる空いてる!!ポッカリスカスカ空洞だよ!」
興奮し過ぎて、訳のわからない事を口走った。
その様子にちょっと呆気に取られた小堺はすぐに我に帰り、
「放課後空いてるの!?」
目を輝かせて、胸の前で手を組んで月乃に近付く。
次から次へと襲いかかるハッピーな展開に、もう月乃はオーバーヒート寸前。血圧が上がりすぎて血管が切れてしまいそうだと内心心配する。
が、その心配よりも、
「空いてるよ!全然大丈夫!」
今はこの状況に食い付く。もう周りは見えていない。見えているのは小堺のみ。
「じゃあ、今日の放課後、どこかでお話しない?月乃くん面白いから、もっとお話したくて」
(デェェェトォォォオオオオオ!!!!!)
―バフンッ!
ついにオーバーヒートし、月乃は真っ赤っかな顔をして後ろに倒れた。
それからしばらくして、ようやく月乃が目を覚ます。
小堺に膝枕された状態で。
「キャウッ!」
―ボフンッ!!
二度目。
最初のコメントを投稿しよう!