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突然男が画面から姿を消した。 いや、モニター自体が消えていた。 いや、部屋のモノ全てが。 いや、部屋全てが。 「……なんなんだ」 白い壁、白い天井、白い床。 いつの間にか何もない狭い部屋に俺は居た。 一体何があったんだよ。 「ようこそ」 背後から男の声。 慌てて振り返ると、やはりそこにいたのは。 「下らない極短小説の世界へ」 あああああ今まで全く気付かなかった。 知らない内に俺は、此処は。 逃げ場なんかない、狭い部屋。 作者の次の言動に、登場人物となった俺は酷く怯えていた。
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