2人が本棚に入れています
本棚に追加
その時、ウィックが泣き出したので、二人共やむなく会話を中断した。
「おぉ、よちよち。どうちまちたか?お腹が空きまちたか?」
ボルト先生が眉間に皺を寄せ、軽蔑するようにグリーンブラッドを見た。
グリーンブラッドは赤面した。
「何かね?」
「――校長、まさかその子を育てたいとお考えですか?」
「うん?いや、そんな事は…いや…あの、その…だから………ぅん…」
「なりません!!」
すかさずボルト先生が怒鳴った。
するとウィックがまたもや泣き出したので、グリーンブラッドは指を口に当て、静かに!と注意した。
「なりません!」
ボルト先生が、今度は小声で言った。
「それならノープルーフ家が――」
「うむ、わしもそれを考えていた。」
グリーンブラッドが言った。
最初のコメントを投稿しよう!