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「ではそうしましょう。一刻も早くそうするべきです。」
「まぁまぁ、焦るでないぞい。」
ボルト先生はちょっと考えてから、思い直して座った。
「わしは、この子を送る前に、ある種の保護魔法をこの子に掛けておくべきだと思う。」
「それはいい考えですわ、グリーンブラッド。」
校長は抗議するように口を開きかけたが、首を振り、黙っていた。
ボルト先生は、半ば勝ち誇ったかのように話し続けた。
「それはそうと、今回の事件は“無”が関係していると思いませんこと?ピーターの亡骸は、魂だけが抜き取られていましたわ。」
「うむ、それはわしも気付いておった。あれは“無”に特有の、特殊な呪文だ。」
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