プロローグ

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魔法界では平穏な日々が続いていた――。 そんなのどかな生活を覆す者が現れるなど、考えた事もなかった。 そして、魔法界の中でもとびきり平和で素敵な村、“ノーバータング村”でも、それは変わらなかった――。 ノーバータング村の小さな一角には、赤い屋根の大きな家があった。 そこには結婚したばかりの、幸せな夫婦が住んでいた。 二人は村のみんなから信頼されていた――。 そんな二人に、子供が生まれた物だから、たちまち村中から喜びの声が上がった。 少年の名は“ウィック”――。 輝く金色の髪を持ち、明るいブルーの瞳を持った、そして雪のような肌を持った、素晴らしくかわいい男の子だった――。
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