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双子の少女たちは、よく森に遊びに行っていた。
「おはよう」
『おはよう』
「おっはよぅ」
『おはよう』
木々をかき分けながら、勢いよく駆けていく。
二人で交差したり、いったり来たり。風と追いかけっこもした。
「今日は何する?」
『今日は何したい?』
「昨日はどんなことがあったのか聞きたい!!」
元気一杯な2人に、森の木々や風がどよめく。
『話したら、お母さんが困ってしまうよ』
森たちは知っている。すべてを見て聞いているから。
「平気だよ。お母さんには内緒。」
「そぅ、お母さんには内緒。」
ここにいるモノたちだけの秘密…
ここにしかない彼女たちだけの場所…
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