小さな村

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ざっ ざっ 一人の女性が、おぼつかない足取りで、森の奥へ奥へ歩いていく。  ******************* 太陽が雲に覆われ、影に包まれる。 2人はその影さえも、おもちゃにして遊ぶ。彼女たち以外は、森とそこに住む動物たちと風だけ。こだまする声と戯れ、駆ける2人。 そんな中、森がざわざわと騒ぐ。 『もう、帰った方がいいよ』 不安で、森が彼女たちに話しかける。 「えぇー」 「まだ、早いよ~」 まだ、遊び足りないと2人はぐずる。 『今日は、森にいては少し危険』 風も、不安を感じ、2人をさとす。 しかし、時はすでに遅かった。
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