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「藤本……俺お前のことずっと前から好きなんだ。付き合ってくれ!!」
三月九日、第三中学校の卒業式の日。
今俺は教室である人を待っている。
「よし。リハーサル完璧……!!」
俺は三年間ずっとあの人を誰よりも見つめてきた。
俺が、絶対第三中のアイドル藤本彩と付き合うんだ!!
リハを終え決意も固まった時、時教室の前で足音がした。
「安藤くん、遅くなってごめんね……? 実は今日あちこち呼び出されちゃってて……」
いつもの笑顔を向ける藤本だが、おそらく内容は分かっているのだろう。
笑みの中に、少しの困惑が混じっていた……
「……で、お話って何?」
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