終わりの始まり

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ある日、母が亡くなったと知った。 母とは久しく会っていなかった。 数年振りの知らせが、訃報というのは何とも寂しい話である。 その上、母の訃報を知った理由がニュースというのも、 薄い繋がりである証拠なのだろう。 父は幼い頃に他界し、数年前まで母と2人で生活していた。 数年前に色々有って離れて以来、母とは疎遠で何も知らない。 母も父も化学者というか、研究者であり生み出す側の人間だった。 人形<ドール>を生み出したのも、母と父だ。 人形<ドール>とは、ロボット等と近い物である。 人間の為に動く、人間ならざる物 人間にとって楽な存在である。 メイドの代わりにも、 兵器の代わりにもなる。 人形は便利さから、重宝され、 生み出した父や母は、国…いや、世界の権威扱い。
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