終わりの始まり

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人間以上の能力があり、 人間以上の制限があり、 人間のような外見がある。 ソレが人形<ドール> しかし、人間は自己を脅かす存在を排他したがるのが常である。 人間以上の能力を持ち、人間と変わらない外見となれば、 人に代わり人形が上に、使う立場になるんじゃないか、という想像はつく。 そのために人形には制限が出来た。 人形<ドール>は、歯向かわず従順であり自らの意志を持たない。 仕える人間にとって不利益な事をしようとした場合、 人形は即座に記憶装置であるチップが壊れる仕組みになっている。 言ってしまえば自害と同じ。 自らで動力源<いのち>を壊し、絶えるのだから。 ある意味、人間と何も変わらない。
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