プロローグ

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Q.「この会社のセールスポイントはどこですか?」 A.(三十四歳 男性 社長) 「会社の耐久性だな。我が社の壁は本当によくできていてな。銃弾やミサイル程度じゃ、びくともしない」 Q.「この職場でのやりがいは?」 A.(二十七歳 男性 副社長) 「あははっ、全てですね。あっ、強いて言うならば社長に命を惜しまず、尽くす事ですかね」 Q.「この会社の、今1番の売筋商品はなんですか?」 A.(二十四歳 女性 補佐) 「……マシンガンですかね。うちの会社には、ライフル、手榴弾、ロケットランチャー、武器なら何でも揃っていますよ」 『…あっ、ありがとうございました! では最後に……、そこにいるあなた!』 『えっ、俺ですか?』 『インタビューさせてもらいます!』 『いやっ、ちょっと…』 Q.「ズバリこの会社を、ひと言であらわすと?」 『これ、もうカメラ回ってるんですか?』 『はい』 『…そうですか』 『早く答えてください』 『はいはい、分かりました』 Q.「ズバリこの会社をひと言であらわすと?」 A.(二十一歳 男性 清掃員) 「正直早く辞めちまいたい」
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