第1章 極悪非道会社 藤谷亜

3/38
前へ
/168ページ
次へ
一体誰が推薦してくれたのか…。検討もつかず不安であるが大手企業に就職できて嬉しいのは確かである。 しかし、その前にあるひとつの問題がある。 今手元にある、昨日郵便で受け取ったパンフレットによると、この会社、どうやら日本列島から離れた孤島に建設された会社らしい。 なぜ孤島に‥‥‥っ! 「光! まだそんなところでグズグズしているの! さっさと働いて、親孝行しやがれ! このクソニート!」 「うっせぇ! 黙れクソババア! 言われなくてもさっさとこんな家出て行ってやるわ!」 今のが俺の母親ね。怒りが頂点に達すると、包丁取り出します。 今、俺に向かって、包丁を投げつけてきました。慣れているから、右に首を傾けるだけで華麗にかわしたけど。 ちなみに俺の名前は新木光(あらき ひかる)、21歳、無論独身だ。 自己紹介をこれ以上続けても痴態を晒すだけだからそろそろ行くとするか。 キャリーバッグを引き、孤島に行くためまず船着き場を目指して出発するのであった。
/168ページ

最初のコメントを投稿しよう!

105人が本棚に入れています
本棚に追加