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そのあと、母にだけ魔力を話した。
"230"
この数字はいつも笑ってくれる母からさえ、笑顔を奪っていった。
「学校、頑張りなさい」
「はい」
この二言だけ。
この二言だけ会話して、僕は部屋に籠った。
夕食も食べずに枕を濡らしている間に、下であんな話がされてたなんて。
次の日、学校に行くと、担任から僕にだけある紙が配られた。
簡単には要約すると、
"レイン=ハルトは魔法を授業では習わず、勉学にのみ励む"
の意だった。
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