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いつもどおり、兄と父の向かい側の席につく。
母、ラウラが朝食をすぐに運んで来てくれた。
ちらっと兄と父を見る。
二人共に黒い髪をしていて、僕の様に藍色じゃない。
母のラウラも黒髪。
仲間外れにされている様な悲しい気持ちを見つけては、朝食にがっついた。
「ごちそうさまでした」
兄のレオンが席を立った。
「頑張って来い、レオン」
父のロックはレオンに激励を送った。
「もちろんです」
兄は二階に上がっていった。
続いて父も朝食を食べ終えたのか、席を立った。
僕の方を見ようともせず、母に「ごちそうさま」と一言残し、リビングを去った。
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