第0003回 夜、見えない星はそこにある
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少年は金網を乗り越える。 市街地から遠く離れた場所。 夏が終わり、熱の冷めた、少し寂しい風が吹いている夜。 灯りは無く、とても暗い。 少年の目に映っているのは黒のみだ。
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