#1-未熟なギタリスト

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その次の日から、俺は毎日隆弘の家に通い始めた。 ちょうど夏休みだったこともあって 朝7時から。 最初の頃は、隆弘も練習に付き合ってくれた。よほど暇だったんだろう。俺が言うことでもないが。 しかし3日もすると、さすがに飽きた、というより疲れてきたらしく、家にあがらせることだけが隆弘の仕事となった。 もちろん俺は遠慮なくあがり、ジャカジャカギターを鳴らす。 それから1週間後、とうとう隆弘は仕事を放棄した。 家にあがらせてくれなくなったのだ。 理由を訊ねると 「眠い」 らしい。 俺はもちろん抗議した。しかし隆弘の決意はかたかった。 それでもなんとか練習させてくれと頼むと 「じゃぁギター貸すから自分ちでやれ」 と言ってくれた。 そんなわけで、俺はギターの練習を自宅でできているのだ。
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