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その次の日から、俺は毎日隆弘の家に通い始めた。
ちょうど夏休みだったこともあって
朝7時から。
最初の頃は、隆弘も練習に付き合ってくれた。よほど暇だったんだろう。俺が言うことでもないが。
しかし3日もすると、さすがに飽きた、というより疲れてきたらしく、家にあがらせることだけが隆弘の仕事となった。
もちろん俺は遠慮なくあがり、ジャカジャカギターを鳴らす。
それから1週間後、とうとう隆弘は仕事を放棄した。
家にあがらせてくれなくなったのだ。
理由を訊ねると
「眠い」
らしい。
俺はもちろん抗議した。しかし隆弘の決意はかたかった。
それでもなんとか練習させてくれと頼むと
「じゃぁギター貸すから自分ちでやれ」
と言ってくれた。
そんなわけで、俺はギターの練習を自宅でできているのだ。
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