少年たちの物語-パンプキン-

#1-未熟なギタリスト

そして２学期が始まった今、俺はギターの練習を真夜中までしている、というわけなのだ。
ちなみに、これと遅刻の王者との関連性は０に近いのだが。

学校生活の中での俺の立場は、中の上。クラスの副学級代表である。成績も中の上。１学年１６０人いるのだが、その中で俺の順位はだいたい４０番くらい。ついでにいえば、身長も１７２cmと中の上だ。
そういうことだから今までの学校生活には刺激がなかった。まぁ今もそうだが、ギターを始めたことである目標が出来た。
｢俺のバンドを作る｣

と、隆弘に言うと

｢いや、普通に無理だろ｣

と、返された。

大きな理由は俺のギターの未熟さらしい。

確かに言い返せなかったが。

だから今は、その一歩手前の目標を決めた。

軽音部を作ること。

これが俺の最初の目標だ。