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俺は2階からすぐに玄関まで行くと、すでに玄関の中に入り込んでいる徳と目があった。
「おっす、来たぜ。」
言われなくても分かっているよ。
そう言いたかったが、なんとなく口には出さなかった。代わりに
「まぁ早く上がれよ。」
と言っておく。
徳は靴をすでに脱いでいたようだったので、俺が入るように言った次には、もう俺の隣にいた。
階段を上っていき、俺の部屋に入る。
「ベッドにでも座ってくれ。」
と言いながら、俺は自分専用の椅子に腰をかけた。
それから1時間ほど、俺たちは他愛もない会話をしていた。
ムカつく先生や、嫌いな友達、あと好きな女子の話などと、種類は実に豊かであった。
しかし、それからさらに10分ほど経ったとき、徳に異変が起きた。
突然徳の目が、ある一点に集中したのだ。
そこには、おととい親戚のおじさんからもらったギターが立てかけてあった。
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