プロローグ-2

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俺は2階からすぐに玄関まで行くと、すでに玄関の中に入り込んでいる徳と目があった。 「おっす、来たぜ。」 言われなくても分かっているよ。 そう言いたかったが、なんとなく口には出さなかった。代わりに 「まぁ早く上がれよ。」 と言っておく。 徳は靴をすでに脱いでいたようだったので、俺が入るように言った次には、もう俺の隣にいた。 階段を上っていき、俺の部屋に入る。 「ベッドにでも座ってくれ。」 と言いながら、俺は自分専用の椅子に腰をかけた。 それから1時間ほど、俺たちは他愛もない会話をしていた。 ムカつく先生や、嫌いな友達、あと好きな女子の話などと、種類は実に豊かであった。 しかし、それからさらに10分ほど経ったとき、徳に異変が起きた。 突然徳の目が、ある一点に集中したのだ。 そこには、おととい親戚のおじさんからもらったギターが立てかけてあった。image=62657966.jpg
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