プロローグ-2

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「ひろーッ!!来たぞーッ!!」 次の日、徳は正午ちょうどに俺んちへ来た。 玄関から俺の名前を呼ぶ声が聞こえる。 ちなみに夏休みだけあって、俺はまだベッドの中だ。 つぶれる瞼をこすりながら、俺は返事をする。 「ちょっと待ってろー。」 睡魔に負けそうになる体を起こして、用意しておいた着替えを着る。 「まだかよーッ!?」 朝から…、いや昼なのだが、とにかくうるさいやつだ。 「もうちょい待てって!!」 思わず大きな声で応答してしまった。 着替え終わると、すぐに玄関に向かうと、玄関に座り込んでいる徳が目に入った。 「お前おせーよッ!!」 徳は言う。 「お前がはえーよッ!!」 俺も言う。 「ぷっ」 思わず吹き出してしまった。 徳のほうを見ると、俺と同じように笑っている。 「じゃあここはプラマイ0ってことで。」 プラマイ0は徳のくちぐせ。会話をしているといたるところで出てくるのだ。 「まぁさっさと上がれよ。」 と、言う前に徳は部屋に向かっていた。
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