Kiss in the dark.

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 ぐっと強い力で引き上げられてるような感覚に深いまどろみから目を覚ます。  目の前に男の顔があって、その手は私の頬に触れていた。 「体、大丈夫か?」  起こされて、辺りを見回す。  すっかり纏められた荷物は相変わらず部屋の隅に。 「汗流して来い。服は用意してある。」  そんなことを言われたのは初めてで、一瞬男を見つめるが、その瞳が従うことを促していた。
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