1章 襲来

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同時刻、大阪国際空港周辺ではバリケードを築くべく警察と自衛隊の合同作戦が行われていた。 これは撤退中の隊から避難民たちを脱出させるために空路での輸送を考えたものである。それまではここを拠点とし周辺地域で救助活動する予定である。 龍崎は迫ってくる目標に向かって引き金をしぼりながら無線をかけた。 「スナイパー、いまこの場に集結しているデッドはどれぐらいだ」 「こちらスナイパー、目標はおよそ500でさらに南の通りから約200がこちらにむけ前進中」 「わかった。作業はあとどのぐらいだ」 「およそ七割が終了、まだ十分はかかります」 「わかった。残り三分になったらしらせろ」 「了解」 無線をきり後ろを振りかえる。通りをふさぎつつあるのは車の山だ。普通のバリケードならただのデモ隊でもふせげるが目標のデータによると一体だけでもかなりの力があることが報告されている。 前を向くと機動隊員2人がかなり目標に近い場所にいるのが見えた。 「そこの隊員、後退しろ!!2小隊、後退を援護しろ!!」 すぐに機動隊員たちは後退をはじめた。指示を出した2小隊は援護射撃は機動隊員に迫っていた目標をズタズタにしていった。 「援護に感謝します。」 龍崎の横についた機動隊員は礼を言った。気にするなというと後ろのパトカーに陣取っていた仲間に合流した。 「数が多い、1小隊、てき弾を使用しろ!!」 指示を出すと隊員たちは小銃の銃口に06式てき弾を取り付けた。
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