1章 襲来

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「1小隊、てき弾発射!!」 小隊長が合図するとてき弾はバラバラの方向(てき弾などの爆発は数が多い場合集中して撃つより拡散させた方が被害が大きい)に撃った。バシューと音をたてそれぞれの方向に飛び、着弾した。爆発音が響く。煙が敵を見えなくした。それと同時に無線がなった。 「中隊長、残り三分で作業が完了します」 「了解、部隊の約半数をそちらに後退させる。スナイパーは後退の援護にまわれ」 「スナイパー、了解」 無線をきると隊に指示を出した。 「1小隊、2小隊、機動隊のBチームは後方に撤退しろ。残りは乗車しバリケード完成までここを死守する。バリケードが完成したら北のバリケードに向かう!!」 指示を受けた隊員たちは後退あるいは乗車していく。龍崎は82式指揮官車に乗り込み車長席のハッチから上半身を出した。目の前は煙が晴れ荒れた通りが見えた。そこにはまだ大量のアンデットが前進していた。 「機銃がある車両は前に出て掃射しろ」 指示されライトアーマー三台が機銃を掃射しながら前にでる。龍崎の隣の射撃手も機銃を乱射する。 だが、胴体が半分以上なくなってもなおも前進してくる。 「根性なしのレンジャー学生見習わせたい」 そう呟いたのは射撃手の守口だ。 「いや、俺は臭いのは嫌いだ」 「それもソウッスね」 と冗談をとばしあった。
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