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「みんな楽しそう……市もやってもいい?」
フラフラとお市は大谷に尋ねた。
「おぉ、第五天も遊べ遊べ。ほれ、手袋をちゃんとに嵌めろ嵌めろ」
「うん…うん…」
その光景を見ていた面子は、
「なんか……アレだな。親子に見える」
「某にはオカンもとい、佐助がいる故……」
「下らぬ」
「刑部!第五天から離れろ!今直ぐにだ!!」
三成がきゃんきゃん騒ぐ。
「三成よ。ちと我慢しやれ」
「どーすんだよ…」
「大谷、貴様の所為ぞ」
あれから三成は部屋に閉じこもった。
「三成よ。我が悪かった故」
「大谷殿、顔が笑っておられる…」
「闇色さんが悲しんでる……これも市のせいね…」
「第五天は利口よの。全てはぬしのせいだ」
「罪をなすりつけるなよ!」
「三成殿に励ましをお伝えになれば、出てくるのでは……?」
幸村の提案に、皆が励ましの言葉をかけていく。
「闇色さん、市が抱きしめてあげるから泣かないで……」
「石田ァ、早く出てこいって!」
「三成殿、甘味を共に食べましょうぞ!」
「三成よ、われが悪かった…」
次々と励まされて、あと少しで三成が出て来そうな雰囲気だ。
しかし、
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