いざルノアール学園

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トラブルがあったが、ようやく体育館に着くアル達 「しかし広い校舎だったな、体育館に行くにも一苦労だ」 「そりゃそうさ、敷地内に山や湖がある学園だよ? 校舎も上流貴族の屋敷の二十倍はあるからね」 レクサスに物知りなクライヴが答える 「あーっあーっ、それでは入学式を始めます」 先生の声が聞こえたので、話すのをやめて前を向く 「それでは学園長の挨拶、学園長お願いします」 するとスピーカーから声が聞こえだす 「えー入学された生徒諸君、おめでとう 制服が似合うピチピチの女の子ばっかりだのう」 学園長の言葉を聞いたアルは制服のデザインはやはり学園長の趣味だと確信する 学園長が次の言葉を発しようとした瞬間、スピーカーが切られた 体育館にいる先生がマイクを持ち 「学園長の失礼なお言葉、申し訳ありませんでした これにて入学式を終了します」 変態学園長の不適切なスピーチのせいで、入学式がたった10分で終わってしまった 「なんだよ、せっかくの入学式なのによ」 「学園長め、姿見たら殴ってやるわ」 「まったく時間の無駄だ、その時間があれば何人口説けたことか」 「学園長さんには驚いたね、アル」 「今更なにがあっても驚かないさ」 それぞれが会話をしながら教室へ戻っていく 席につくとボンビーが入ってきた 「みんな学園長のスピーチ聞いた?途中で切られてんの」 なにが面白いかわからないが、教壇を叩きながら爆笑している 冷たい目で見ていた女子生徒が 「先生、この後の予定を教えてください」 生徒にツッこまれ、思い出したかのように話始める。 「今日はこれで解散、自分の寮の部屋確認してから帰れよ~明日は精霊学だから教科書忘れるな~」 そう言い残し寮の部屋割りが書いてあるプリントを黒板に貼って帰っていった
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