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「あんた、そういえば名前は?」
そういえばまだ名前教えてなかったことに気づくアル
「アルフォード・エアハートだ」
「ふーん、あんたじゃ可哀想だからアルって呼ばせてもらうわ
私はシェリー・ブライトマン、呼び方は適当にどうぞ」
「じゃあシェリーって呼ばせてもらうかな、よろしくな」
アルが握手を求めると、シェリーは焦ったように話す
「べっ…別に仲良くしようとして部屋にあがったわけでもないし、名前も教えたわけじゃないからね
クラス一緒だし部屋も隣だった、ただそれだけだからね」
勝手に怒りだすシェリー、それを見たアルは
「わかったから、落ち着けって」
「ふんっ、もう帰るわ」
ソファーから立ち上がるシェリー
「気をつけてなぁーって、隣の部屋に帰るだけだけどな」
「うるさいわね、アルなんかに心配されたくないわ」
相変わらずの毒舌だが、アルはもう慣れてきたみたいだ
「悪かったな、じゃまた明日」
アルがドアを閉めようとしたら
「アル、紅茶とケーキ美味しかった」
と言って部屋に入って行った、シェリーを見ながらアルは
「素直じゃないなぁ」
と一人言を言いながら、部屋に戻る
その時がアルに見せた、シェリーの初めての笑顔だった
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