精霊との契約

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翌日 「遅刻するー」 アルが朝から騒いでいる 目覚ましをセットせずに寝たので、寝過ごしたのだ 「あんなに早く寝たのに、寝過ごすとは」 反省しつつも教室に向かうアル チャイムが鳴ったと同時に教室に滑り込んだ 「おはよう」 息を切らしながら席に座る 隣のレクサスが話かける 「相変わらず遅刻魔だなぁ」 「うるさいな、俺は居眠り常習犯のレクサスがなぜ遅刻だけはしなのかの方が気になるぞ」 「バカ野郎、俺は筋トレの為に朝は起きてるんだ」 「なるほど…」 遅刻しないようにではなく、筋トレの為に起きているのがいかにもレクサスっぽく納得する 既に座っているリリ、エレナに手を振るがエレナの機嫌が悪い レクサスにエレナのことを聞いてみると 「あぁ、こいつのせいみたいだぞ」 レクサスの指差す方を見るとぐったりしているクライヴがいた だいたい予想はついたが、レクサスに聞いてみる 「なにがあったんだ?」 「見ての通りさ、エレナの部屋に侵入しようとして返り討ちにあったというわけだ」 なるほどねぇ、エレナなら返り討ちなど簡単だろう、中等部の時男子ボクシングの大会に女1人混じって、優勝したという功績があるからな
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