精霊との契約

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「さっそく精霊選びをやってもらおうかな、教科書持ってきてるよな?開け~」 ボンビーの言葉に一斉に教科書を開く生徒達 「何時間でも全員が決まるまで、待ってやるから慎重に決めろよ~」 怠慢教師からそんな言葉が聞けると思わなかったので、アルがすかさずツッこむ 「やる気の無い先生がそんなこと言うなんて、昨日変なものでも食べたんですか?」 「失礼な奴だなぁ~、俺だって大事な教え子が魔法の道を進み始める瞬間だ そんときくらいは真面目にやるさ」 不覚にもボンビーがいい教師に見えてしまったアルだった 「ア…アルはどの属性にするの?」 リリに聞かれたアルは答える 「俺は小さい時から炎って決めてたんだよね 直感っていうか、炎じゃなきゃいけない気がして」 「そうなんだ、私は水属性にしようかなぁって うちの家系はずっと水だったみたいだからさ」 「そうなんだ、確かにリリには水属性が似合ってるかもな」 「そ…そうかな? アルに言われると嬉しいなぁ」 顔を赤く染めたリリは、顔を見られないよう教科書で隠す 「炎属性は決まってるんだけど、どの精霊にしようかなぁ かなりの数がいるんだよな」 そう言いながらアルは教科書を見ている ちなみに教科書と言っても、全精霊が載っている図鑑のようなものだ 種類も多いので、ものすごく分厚い
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