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「体が光ってるのは、これからそれぞれ別の亜空間に飛ばされるからだ
あっ言い忘れてた、亜空間で精霊が待ってるけど
従えるか、お前らが死ぬかのどっちかしか
亜空間から戻る方法無いからよろしく
ちなみに入学ん時の書類の中に、精霊契約で死んでも責任とれませんって同意書を親御さん達に書いてもらってるから☆」
そう言いながら、どっからか出してきた紙束を見せるボンビー
高望みして、ランクの高い精霊を選んでしまった生徒は絶望した顔をしている
「俺はCランクにしといて、よかったぁ
でもリリやレクサス達は平気かなぁ?」
友達を心配するが、大事なことを言い忘れていたボンビーに殺意を抱いた
やはりいい教師だと一瞬でも思ってしまった、自分を恥じるアルだった
「亡骸でこっちの世界に戻ってこないことを祈ってるよ、バイバイ~」
のんきにボンビーが言った時、体が宙に浮く感覚がした
気づいた時には岩がいくつか転がっているだけの荒野だった
「ここが亜空間かぁ、早く契約を成功させて戻ろう」
アルはのんきに鼻歌を歌いながら精霊を探し始めた
「仔犬ちゃーん、でておいで」
その時大きな地響きと共に、鼓膜が破れるような大きな音がアルを襲った
「ギヤァァァァ」
鳴き声と共に大きな岩の陰から現れたのは、可愛い仔犬…ではなく
炎属性Sランク
サラマンダーだった
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