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「リリが来てくれなかったら私もアルも死んでたわ、あ…あり…」
何かを言いたそうだが、なかなか言葉が出てこない
「どうしたのシェリーさん?」
「あ…ありがとう!」
やっと言えたシェリーの手を握り優しく言葉を返す
「シェリーさんも大事な友達だから、当たり前だよ」
「アルを助けてくれてありがとうって意味だからね、べ…別に私は頼んだ覚えは無いからね」
今まで友達という存在がいなかったシェリーには、照れ臭くて素直にお礼が言えないようだ
顔を少し赤らめながら、悪態をつく
「わかったよ、じゃあおやすみなさい」
照れ隠しの為に悪態をついているのをリリはわかっているので、素直に受け止め部屋に入っていった
「ほら、早く寝ようぜー」
自分の部屋の前で待っていたアルは早く来るよう催促する
「いま行くわよ」
手招きしているアルの所へ小走りで向かう
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