断ち切れ

84/87
前へ
/381ページ
次へ
「はー明日は授業だし、早く寝なくちゃな」 アルはあくびをしながら、時計を見る すでに時刻は日付が変わる頃だ シェリーもアルの部屋に入ろうとした時、ふと気づいた (もうJの脅威も無くなったからアルの部屋に居る必要は無いわ…なのに私ったら当たり前のように部屋に入ろうとしてるわ) 入ろうか入らないか迷っていると、アルが近づいてきた 「何してんだよ、来いよ」 シェリーの手を握って、部屋に中に引っ張っていく アルはすっかりシェリーが部屋に住んでいる理由を忘れているようだ (今日だけはいいかしら、話したいこともあるから…) なんとか理由を考え自分を納得させるシェリー 「少しお茶でも飲むか」 アルは台所へ向かい、紅茶を用意する 「ほらよ」 「あ…ありがとう」 ベッドに並んで座り紅茶を飲む 「ねぇアル」 「なんだ?」 シェリーは紅茶をテーブルに置いて体をアルの方に向ける アルも紅茶をテーブルに置く 「仕方ないとはいえ、先生がやったとはいえ、ムカつく奴だったとはいえ、人1人を殺して平気なの?」 シェリーがずっと気になっていたことを口にする 帰り道に暗い顔をしていたのもその為だ
/381ページ

最初のコメントを投稿しよう!

419人が本棚に入れています
本棚に追加