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雑談をしながら歩いていると、ルノアール学園の門が見えてきた。
ふとアルが思い出したかのように
「そういえば、クライヴは?」
「知らねーよ、あいつのことだからナンパでもしてんじゃねぇの?」
レクサスが答える。
「あっ噂をすれば、本当にナンパしてる」
エレナが指差す方を一斉に見ると、
緑の長髪に整った顔立ち
モデルのような彼が
クライヴ・ウィンドル
「お前まだそんなことやってんのか?」
レクサスが呆れながら言うと
「当たり前さ、ナンパは文化さ」
サラッと答えるクライヴは朝の6時から門の前に立ち、片っ端から通る生徒に声をかけていたらしい。
その努力を他のことに向けられないかと、全員が思ったことだろう。
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