いざルノアール学園

8/18
前へ
/381ページ
次へ
「あんたは朝の変態!」 大声を出しながら近づいてくる。そのせいで初日から変態というレッテルを貼られることになる。 「なんであんたが居るのよ、顔見たら思い出してイライラしてきたわ」 「あれは違うんだ、決して触ろうとしたわけじゃ…」 「言い訳言ってんじゃないわよ」 本日二度目のビンタに呆然としていると (やだ、そんな変態とクラス一緒なの?) などの言葉が周りから聞こえてくる。 余りにも恥ずかしいので、反論してやろうと思ったアルが言葉を発しようとしたら 「なに騒いでんだ、席につけ~」 いかにも浪人生のような男が教室に入ってきた。 髪は黒の長髪でボサボサ、黒ぶちメガネをかけた彼は自己紹介を始めた。 「えーっと仕方なくAクラスの担任になってしまった、ナイトレイ・ボンビーです。」 やる気、態度、姓などツッコみたい所が沢山あるが、お構い無しに自己紹介を続ける。 「俺は早出、残業、勤務時間外の生徒との接触は断固拒否する。ちなみに姓の通りに先生は貧乏です。」 などと教師とは思えないことを言い切ったナイトレイは、入学式始めるから体育館に集合と言い残し教室から出て言った。 「おいレクサス、あんな教師が名門に居ていいのか?」 アルが呆れながら話しかけるが反応が無い。 レクサスを見てみると、たった5分の自己紹介のうちに寝ていた… それを見たエレナがレクサスに近づき 「なに寝てんのよ、体育館行くよ」 と強烈なげんこつをレクサスの頭に落とした 「ぬぁぁ、敵襲だ」 と寝ぼけているレクサスをほっといて、アル達は体育館へ向かう。
/381ページ

最初のコメントを投稿しよう!

419人が本棚に入れています
本棚に追加