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「あんたは朝の変態!」
大声を出しながら近づいてくる。そのせいで初日から変態というレッテルを貼られることになる。
「なんであんたが居るのよ、顔見たら思い出してイライラしてきたわ」
「あれは違うんだ、決して触ろうとしたわけじゃ…」
「言い訳言ってんじゃないわよ」
本日二度目のビンタに呆然としていると
(やだ、そんな変態とクラス一緒なの?)
などの言葉が周りから聞こえてくる。
余りにも恥ずかしいので、反論してやろうと思ったアルが言葉を発しようとしたら
「なに騒いでんだ、席につけ~」
いかにも浪人生のような男が教室に入ってきた。
髪は黒の長髪でボサボサ、黒ぶちメガネをかけた彼は自己紹介を始めた。
「えーっと仕方なくAクラスの担任になってしまった、ナイトレイ・ボンビーです。」
やる気、態度、姓などツッコみたい所が沢山あるが、お構い無しに自己紹介を続ける。
「俺は早出、残業、勤務時間外の生徒との接触は断固拒否する。ちなみに姓の通りに先生は貧乏です。」
などと教師とは思えないことを言い切ったナイトレイは、入学式始めるから体育館に集合と言い残し教室から出て言った。
「おいレクサス、あんな教師が名門に居ていいのか?」
アルが呆れながら話しかけるが反応が無い。
レクサスを見てみると、たった5分の自己紹介のうちに寝ていた…
それを見たエレナがレクサスに近づき
「なに寝てんのよ、体育館行くよ」
と強烈なげんこつをレクサスの頭に落とした
「ぬぁぁ、敵襲だ」
と寝ぼけているレクサスをほっといて、アル達は体育館へ向かう。
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