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と、とにかく対話だ。
話せば何とかなる!多分!
人間、絶望的状況ほどわずかな希望にすがりたくなるものだとは、思わないかい?fromノア
「あ、あの・・・レンフィ・・・さん?」
「ねぇ、ノア?」
「はひぃ!」
普段とはかけ離れたドスの利いた声に思わず声が裏返った。
そんな俺を無視して彼女は一歩近づく
「あんただけ課題が終わってないの知ってるよね?」
また一歩
「その補習があるの知ってるよね?」
グイッと息がかかる距離まで、顔を近づける。
「その補習が今日なの、知ってるよね?」
レンフィさん、余りにも目がマジっす。微塵も目が笑ってないっす。
「そ、それは・・・」
生きた心地がしない空気の中、不意にレンフィは背を向けて数歩離れた。
そして話し始める
「私さ。今日はお出かけしようって思ってたんだ。でもね、どっかの誰かさんのせいで、学園から呼ばれて予定が台無しになっちゃった」
俯いて、声のトーンが落ちてゆく
楽しみにしてたんだろうなぁとしみじみ思った。
反省?しないよそんなの
「でもいいの」
彼女は振り向いて明るく言い放った。
「私ね。許可もらってきたから」
「うんうん・・・え゛」
杖を取り出すと俺の鼻先に突き付ける。
「ちょっ。待て!話せば分かる!話せば分かるから!」
「ううん分からない☆」
「ひ―――ッ!」
鼻がジュッと鳴った。
「ぎにゃああああああ!!!」
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