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「―――というわけで、これがシルフの原理になります。分かりましたか?」
「はい・・・」
あの後容赦なく丸焼きにされた俺はそのまま学園で補習を受けていた。
その丸焼きにした張本人はすっきりした顔で俺を学園に放り込んだ後
「(ニコニコ)」
機嫌が良さそうにニコニコしていた。真横で
勿論こいつが補習を受ける必要はどこにもない。まぁ、監視?
紹介が遅れたが、こいつはレンフィ=エスパニア。大樹の影響で風と水の魔法使いがほとんどのこの町で唯一炎の魔法を得意とする名家エスパニア家の、まぁ見えないだろうけどご令嬢だ。
ある意味俺にとって最強の幼なじみだ。だってこいつも大賢者だし。
それに炎の魔術は大樹の魔法じゃ太刀打ちできないからなぁ・・・
「はぁ・・・魔法なんて使えれば原理なんてどうでもいいだろ・・・」
「ノアは今のとこ世界樹とブラストしか使えないでしょ」
ボソッと呟いた独り言にレンフィのツッコミがさらっと入った。
「そりゃそーだけどさぁ・・・でも無理だしなぁ・・・」
「では講義はここまでです。実習に入りますので外へお願いします」
そう、教師は言った。
(別に大賢者だからって敬語使わなくていいんだけどなぁ)
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