S1-1 Charotte=R'lyeh

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「ノォォォォォアアアアアアア!!!」 突如町に雄叫びとも絶叫ともつかない声が響き渡った。 「フフ・・・ノアのお嫁さん、きた」 「嫁じゃねーよ」 最早声からどうとかの話じゃない。まだまだ子供とはいえ、仮にも大賢者の俺を町中で呼び捨てで大声で呼べる人間なんて、俺の知るところ一人しか思い当たらん。 まぁ、なんであれ、やるべきことはただ一つ。 「んじゃ、後は頼んだ。またな」 「また・・・フフ」 転移でなるべく見つからないところへ逃げる! 「あいつに捕まったら、面倒だからな・・・」 いい感じの森の奥地を見つけ、木陰に身を隠し、幹越しに森を見渡して誰もいないか確認する。 静まりかえった森の中、見渡す限り人影はなくホッと一息付いた。 「よし、ここまでくればだい」 「ここまでくれば何かな?」 その声と同時に背中を焦げ付くような熱気が捉えた。
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