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きのへ
あんねー、
朱雨くんってロボット作ったんだ。
受け取ってね。
暁
短過ぎる……
「あなたの名前は?」
「朱雨…」
「わかってるんだ…」
明らかに人間にしか見えない朱雨ってロボットはぱっちりした目に長い睫…
女の子みたいだ。
「ご主人様…僕、捨てた…?」
「…違いますよ。」
無表情の彼は涙を零した。
「泣かないでくださいっ…大丈夫ですから!」
「な…く?」
「涙…流してるでしょう?」
「な、みだ?」
「ほら…」
涙を掬い取って見せると、ぺろっと舐めた。
「っ…!」
首を傾げる彼に不意にもどきっとしてしまった。
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