繰り返す悪夢

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冬も終わり、あの冷たい向かい風にも、その後出会う事はなく、私はいつもと変わらない毎日を送っていた。 季節が巡って、また冬がやってくるまでは。 次の冬で解ったことは、 自分が向かい風に恐怖感を持っていること、それが、また呼吸が出来なくなるかもしれないという不安感から来ていること、そして、その不安が発作(呼吸困難)を誘発すること。 この冬の間、何度も泣きながら通勤した私は、母の勧めで心療内科にかかることにした。
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