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「莉緒。大事な話があるの…
きいてくれるかしら」
そう お母さんから言われ、
また いきなり
凄い事を言われるのだろうと
どきどきしていた
「実はね。
私たちは─…
"花乃"では ないのよ」
うんうん……
…………ん?
…どうゆうことでしょうかぁ…
「話すと長くなるんだけどね、
私のお父さん、つまり
あなたのお祖父ちゃんが
花山院家の跡取り息子だったの。
お祖父ちゃんは私が花山院家を
継ぐのは大変だと言ってね…
だからといって
跡取り息子はいないし
私も一人っ子だったから
お祖父ちゃんは私が16になった
時に お見合いをしてみてくれないかって言われたの。
そこで会ったのが
あなたのお父さん、
隆一さんだったのよ
最初はお見合いなんて
って思っていたけれど
隆一さんは しっかりした人でね
誰がどう見ても文句なしの
人だったわ...
まぁ昔話はこれくらいにして
これから花山院家に
戻ろうと思うの。
もちろん あなたと一緒にね」
.
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