誕生

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ここはあらゆる宝石、多くの金、銀がある街。 その少し外れた場所に神はいた。 するとそこに、スッと何処からともなく男が現れた。そして男はいった。 「神よ。報告に参りました。」 すると神は答えた。 「分かっておる。聞きたいのはその後だ。」 「はい。やはり、神の言う通りでした。悪魔は戻って来るでしょう。」 「そうか・・・ 他には何か変わったことはあったか?」 「いえ、得に何もありませんでした。」 「それならもう充分だ。今日はもう早く帰りなさい。」 「はい、わかりました。」 「それと、早く帰らないと子どもの誕生に間に合わないぞ」 神は笑顔でそう言った。 「今言った事は本当ですか?」 「神が嘘をつくとでも?」 「いえ。そんなこと思いません。ただ、嬉しくて!!」 と、笑顔で答えた。 「では早く帰りなさい。」 「はい、ありがとうございました。」 そう言うと男はそこへ来た時と同じ様にスッと消えていった。それを見た神は少し笑顔になり、 「今度の子はどんな子か・・・」 と言い笑顔で、男が消えた様にスッと消えた。
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