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「よう!信(しん)!」
この男の子は古川 信。純聖の幼なじみである。不細工ではないがかっこ良くもないし勉強もあまりできない。
「よう!純聖珍しく早いな。真美(まみ)は?」
「まだ。」
「そうか。
あっそうそう、誕生日おめでとう!!」
「え!覚えてたん?ありがとう!」
「まぁな。だから気分良くて早く来たってことか。いつもは遅いのに。」
「いや、二人の集合時間が早過ぎるだけやって。だって学校余裕で着くやん。」
「それぐらいがちょうどいい。っていうか誕生日プレゼントどんなんがいい?」
「え!まだ決めてないの?」
「気付いたの昨日の晩だから・・・」
まぁ覚えててくれただけでも感謝だな。
そんな話をしているところに、この二人よりもずっと背が高くショートカットの女の子が来て言った。
「今日は早かったね。」
今来た女の子は中村 真美。結構かわいいが、いつも一緒だった純聖たちはそんなこと気にならなかった。しかも、ものすごく賢い。
「やっと来た。」
「それは私がいっつも言ってる事。」
悪かったね。
思っていた事が顔に出てたのか、真美が何かを言おうとした時に信が学校に行こうと言って喧嘩にはならなかった。「まっ、いっか。」
「全く。いつも純聖と真美は喧嘩するから。」
「それは、真美が・・・」
「私が?」
「なんでもないです。」
と純聖が小声で言った。
はぁぁ
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